Google Pixelを、お使いの皆さん、スマートフォンの顔とも言えるホーム画面を、最大限に活用できていますか?Google Pixelに搭載されているホームアプリ「Pixel Launcher」を使いこなし、あなたのホーム画面をより快適に、そして自分好みにカスタマイズする方法を徹底的に紹介していきます。
ホーム画面は、お気に入りのアプリを開いたり、必要な情報をサッと確認したりと、まさにスマートフォンの正面玄関です。このホーム画面を自分にとって最も使いやすいように整えることが、日々の操作効率を大きく向上させ、スマートフォンとの付き合い方をより豊かなものにしてくれます。
目次
1.ホームアプリ「Pixel Launcher」の構成
Pixel Launcherは、大きく分けて二つの画面で構成されています。一つは普段よく目にする「ホーム画面」で、ここには頻繁に使うアプリやウイジェットなどを自由に配置できます。もう一つは「ドロワー画面」で、ホーム画面を、上にスワイプして、スマートフォンに入っている全てのアプリを確認できます。この二つの画面を使い分けるのがPixel Launcherの基本的な操作になります。
・左:ホーム画面、右:ドロワー画面

2.ホーム画面にアイテムを追加/削除する方法
1)アプリアイコンの追加
ホーム画面に最も基本的なアイテムであるアプリアイコンを追加する方法です。
ドロワー画面を開き、ホーム画面に追加したいアプリアイコンを長押しします。そのまま指を離さずにホーム画面に移動させ、希望の場所で指を離せば配置完了です。

設定を変更すれば、新しくアプリをインストールした際に自動的にホーム画面にもアイコンが追加されるようにできます。(※後述 5.参照)
2)ショートカットアイコンの追加
一部のアプリでは、アプリアイコンを長押しすると、アプリ内の特定の機能へ直接アクセスできるショートカットリストが表示されます。このリストの中のアイコンも、アプリアイコンと同様に長押ししてホーム画面にドラッグ&ドロップすることで追加できます。

ホーム画面にアプリアイコンを追加したら、ショートカットリストが表示されるかどうか確認してみてください。
ショートカットリストにあるアイコンをタップすると、そのアプリを開くことなく、直接その機能を操作できる画面が開きます。
3)ウィジェットの追加
ホーム画面をさらに情報豊かにしてくれるのがウィジェットです。時計、天気、ニュースなど、様々な情報をホーム画面上でリアルタイムに確認できます。
ウィジェットの一覧からアプリを選択する
ホーム画面の何も無い場所を長押しし、「ウィジェット」を選択すると、追加できるウィジェットの一覧が表示されます。

追加したいウィジェットを選択して、長押し&ドラッグして、ホーム画面の好きな場所にドロップします。

あるいは、追加したいウィジェット上をタップして、「追加」をタップします。

枠線が表示されたらサイズの変更ができます。
ホーム画面(ドロワー画面)のアプリアイコンから直接
ホーム画面あるいはドロワー画面のアプリアイコンを長押しして、「ウイジェット」をタップすると、そのアプリのウィジェットが表示されるので、上と同じ操作で、ホーム画面に追加することができます。

4)フォルダの作成
アイコンが増えてくると、ホーム画面が散らかってしまいがちです。そこで役立つのがフォルダ機能です。関連するアプリを一つのフォルダにまとめて整理できます。
フォルダを作成するには、まずグループ化したい一つのアイコンを、もう一つのアイコンの上に重ねるようにドラッグ&ドロップします。これで1×1のフォルダが作成されます。

あとは他のアイコンをそのフォルダの中にドラッグ&ドロップしていけばOKです。

自動的にフォルダ名が付けられますが、相応しくないと思ったら、フォルダ名をタップして名前を変更します。

これで、フォルダの作成は完了です。
5)アイテムの削除方法
ホーム画面からアイテムを削除したい場合は、削除したいアイテムを長押しし、そのまま画面上部に表示される「削除」という表示のところまでドラッグして指を離します。これでアイテムはホーム画面から削除されます。

6)アプリをアンインストール または 無効にする方法
アンインストール
「アンインストール」とは、そのアプリをデバイスから削除することです。
ホーム画面からも「アンインストール」できますが、ホーム画面にアプリアイコンがない場合は、「ドロワー画面」からアンインストールすることになります。
ドロワー画面で、そのアプリアイコンを長押しして、ちょっとドラッグすると画面上部に「アンインストール」と表示されるので、そこまでドラッグして、ドロップします。

一旦アンインストールしたアプリを再び利用したい場合は、「Googleストア」から再インストールする必要があります。
組み込みアプリを無効する
アプリアイコンを長押ししてドラッグしても「アンインストール」と表示されない場合、そのアプリは組み込みのアプリで、アンインストールすることはできませんが、その換わりに「無効」にして、アプリのアイコンがホーム画面やドロワー画面から消して、バックグラウンドでの動作もすべて停止します。
そのアプリアイコンを長押しして、オプションメニューの「アプリ情報」をタップして、アプリ情報画面から「無効にする」をタップします。

※「無効」にしたアプリをまた「有効」にするには、【設定】⇒【アプリ】⇒すべて表示から「無効になっているアプリ」を選択して、アプリをタップして「有効にする」をタップします。

7)その他 気になるところ

左上にある「日付」を消す方法
残念ながら、「日付」を消したり、移動することはできません。
「日付」の下にある「天気・気温」を消す方法
「天気」の部分を長押し⇒「設定」をタップ⇒「スナップショット」の「天気」を無効にします。

※「スナップショット」については、後述を参照
画面下にある「検索バー」を消す方法
残念ながら、「検索バー」を消したり、上のほうに移動することはできません。
3.ホーム画面のカスタマイズ
1)壁紙の変更
ホーム画面の印象を大きく左右するのが壁紙です。Google Pixelでは、生成AIを利用して、自分だけの壁紙を創作したり、絵文字とパターンや色を組み合わせて、これもオリジナルの壁紙を作成できます。もちろん、スマホに保存されている写真を壁紙に採用できます。この場合、3Dシーンに変換できる「シネマティック壁紙」機能が利用可能です。さらに、Googleが提供している画像を壁紙にすることもできます。
2)グリッド数の変更
ホーム画面にどれくらいの数のアイコンやウィジェットを配置できるかは、「グリッド数」で決まります。
「壁紙とスタイル」画面の「アプリグリッド」から、アイコンの縦横の配置数を変更できます。
「5×5」「4×5」(←デフォルト)「4×4」「3×3」「2×2」から選択することができます。
例えば「5×5」に設定すると、より多くのアイテムを一度に表示できます。ドロワー画面の横グリッド数は、「5×5」の時だけ、「5」列になります。それ以外は「4」のままです。

3)アイコンの変更
ホーム画面の見た目をさらに洗練させたいなら、「テーマアイコン」機能を試してみてください。「壁紙とスタイル」の設定でこれを有効にすると、対応しているアプリのアイコンが、壁紙やシステムカラーに合わせたシンプルなデザインに変わります。これにより、ホーム画面全体のデザインに統一感が生まれ、よりスタイリッシュな印象になります。

4.ドロワー画面のカスタマイズ
すべてのアプリを管理するドロワー画面でのカスタマイズは、それほど多くありません。残念ながら「フォルダ」の作成はできません。
グリッド数の変更
ドロワー画面の横列は通常「4」ですが、ホーム画面のグリッド数を「5×5」にすると、横列も「5」に変わります。
ドロワー画面の上段に候補アイコンを表示
ドロワー画面の上段に、最近の使用履歴や頻度、ルーティンを考慮したアプリアイコンを表示できます。
※5.2)参照
5.「Pixel Launcher」(ホーム画面)の設定
Pixel Launcherには、ホーム画面をさらに便利に使うための様々な設定項目が用意されています。ホーム画面の何も無い場所を長押しして表示されるメニューから、「ホームの設定」を選んでみてください。ここでは、アプリの通知をアイコン上に表示する設定や、情報表示ウィジェットを表示する設定など、多岐にわたる設定が可能です。ひとつひとつ、順番にどのようなことができるか見ていきます。

設定項目 | 内容 |
---|---|
通知ドット | タップすると、「アプリアイコン上の通知ドット」が、ハイライトされた【通知】設定画面が表示されます。 有効にすると、そのアプリから通知があると、ホーム画面およびドロワー画面上のアプリアイコンの右上にドットが表示されるようになります。 ※初期設定:有効 ※ドットの色やドットを件数に変えることはできません。 |
スナップショット (At a Glance) | 有効にすると、ロック画面およびホーム画面(ウィジェット)で、天気や今後の予定を見ることができるようになります。 ※初期設定:有効 ※無効にすると、「日付」だけのウィジェットになります。 ※6.参照 |
ホーム画面にアプリのアイコンを追加 | 有効にすると、アプリをダウンロードしたときに、ホーム画面にもそのアプリアイコンが追加されます。 ※初期設定:有効 |
スワイプでGoogleアプリにアクセス | 有効にすると、ホーム画面の一番左に「Google」アプリが表示されるようになります。 |
最近使ったアプリにメニューを表示 | 有効にすると、「最近使用したアプリ」画面においてアプリによっては、次のアクション候補を表示してくれることがあります。※具体例を後述1)参照 |
候補 | タップすると、ホーム画面とドロワー画面それぞれにおいて、アプリの候補を表示することができるようになります。 ※詳細は後述2)参照 ※初期設定:有効 |
検索設定 | タップすると、検索候補や検索結果の表示についての設定ができます。 ※詳細は後述3)参照 |
アプリリストの設定 | 検索設定>「上にスワイプして検索を開始」と同じ設定です。 |
ホーム画面の回転を許可 | 有効にすると、端末の向き(縦横)に合わせて、ホーム画面の向きも変ります。 ※初期設定:有効 |
通知ドットとは
そのアプリからの通知を確認していない場合、ホーム画面およびドロワー画面のアプリアイコンの右上にドットが表示されます。

ホーム画面の回転を許可
有効にすると、端末の向き(縦横)に合わせて、ホーム画面およびドロワー画面の向きも変ります。

1)「〔最近〕に候補を表示」の具体例
「最近使用したアプリ」画面で、「Chromeブラウザ」を表示したときに、右上に「リンク」アイコンが表示され、それをタップすると、URLの「コピー」または「共有」ができます。

2)「候補」の使い方

「すべてのアプリ」リスト内に候補を表示
有効にすると、候補が、検索バーとすべてのアプリの間に表示されます。

ホーム画面上に候補を表示
有効すると、ホーム画面の一番下の行(ドックの部分)に、使用頻度等によりアプリアイコンを自動的に表示してくれます。
初期設定では、固定のアプリアイコンに独占されていますが、これらを上に移動すると「候補」のアプリアイコン(背景枠で識別)が表示されるようになります。

3)検索設定
ホーム画面およびドロワー画面の検索バーからは、Pixel内のコンテンツ(連絡先、設定等)およびウェブ検索ができます。

設定項目 | 内容 |
---|---|
上にスワイプして検索を開始 | 有効にすると、ホーム画面上を上にスワイプしたときに、検索窓にフォーカスのあるドロワー画面が開いて、同時に検索用のキーボードが自動的に表示され、すぐに文字を入力して検索を開始できます。 |
ウェブ検索 | 有効にすると、ホーム画面やドロワー画面の検索バーに、ウェブ検索候補とGoogleアプリからの検索が表示されるようになります。 |
ウェブ検索設定 | タップすると、Googleアプリでの検索履歴などの管理画面に移動できます。 |
検索結果の管理 | タップすると、スマホ内検索の対象になるアプリを管理できます。 |
ウェブ検索
・有効な場合

・無効な場合(スマホ内の検索になります)

検索結果の管理

6.スナップショット(At a Glance)のカスタマイズ
ホーム画面上部には、「スナップショット」と、呼ばれる情報表示ウイジェットがあります。
ホームの設定の「スナップショット」の横にある歯車アイコンをタップして「スナップショットを使用」を有効にすると、天気予報や、カレンダーに登録された今後の予定などを自動的に表示してくれる便利な機能です。

※「スナップショットを使用」を無効にすると日付のみの表示になります。
さらに、このスナップショットで表示する情報の種類を細かくカスタマイズできます。不要な情報を非表示にすることも可能です。

主なカスタマイズ
・天気: 現在地や設定した場所の天気や気温
・アラート:気象警報や注意報
・近日中:カレンダーの予定