【Google Pixel】【Android 16】サイレントモードのカスタマイズと使い方

 「サイレントモード」は、ほとんどのブランドが「Do Not Disturb」を日本語に訳していて、【Google Pixel】も例外ではありません。
 機能としては、着信(電話)だけは通知するといった例外(割り込み可能)を除いて、通知を受け取った瞬間をブロックしたうえで、さらに通知(内容)も一切表示しないようにもできます。
 結果として、(例外(割り込み可能)を除いて)着信音・通知音は鳴らないことになりますが、マナーモード(消音)とは異なった機能になります。

 【Android 16】より、設定項目に「モード」が追加されて、「サイレントモード」も他の「おやすみ時間」等とともに統合されています。

レビュー機種:Pixel 9(Android 16)(BP41.250822.010)

※【Android16】対応機種:Pixel 6/6 Pro/6a/7/7 Pro/7a/8/8 Pro/Fold/8/8 Pro/8a/9/9 Pro/9 Pro XL/9 Pro Fold/9a/10/10 Pro/10 Pro XL/10 Pro Fold/

1.「サイレントモード」の設定画面

 【設定】>【モード】>【サイレントモード】をタップすると設定画面を開くことができます。

2.設定ー通知フィルタ

 サイレントモード適用中でも着信・通知が通常通り機能する割り込み(ブロックの例外)の設定をすることができます。

1)人物 (割り込み可能な相手)

メッセージ

 特定の人物からの「メッセージ」について、例外(割り込み可能)にできます。

項目内容
スター付きの連絡先スター付きの連絡先に登録してある電話番号からのみメッセージの受信を許可します。
連絡先連絡先に登録してある電話番号からのみメッセージの受信を許可します。
優先度の高い会話「優先度の高い会話」に設定している電話番号からのみメッセージの受信を許可します。
全員すべてのメッセージの受信を許可します。
なしすべてのメッセージの受信をブロックします。

通話

 特定の人物からの「通話」について、例外(割り込み可能)にできます。

項目内容
スター付きの連絡先スター付きの連絡先に登録してある電話番号からのみ着信を許可します。
連絡先連絡先に登録してある電話番号からのみ着信を許可します。
全員すべての着信を許可します。
なしすべての着信をブロックします。
同一番号からの再発信に割り込みを許可有効にすると、同一発信者から15分以内に着信した場合、着信音が鳴ります。

ポイント

割り込みを許可した着信の音を鳴らすためには。「マナーモード」にしないでください。

2)アプリ (割り込み可能なアプリ)

 「アプリを追加」から割り込み可能なアプリを選択できます。

3)アラームとその他の割り込み

項目内容
アラーム無効にすると、「アラーム」音が鳴りません。
メディアサウンド無効にすると、「メディア」音が鳴りません。
タッチ操作音無効にすると、タッチ操作音がしません。
リマインダー無効にすると、リマインダーが来ません。
カレンダーの予定無効にすると、カレンダーからの予定通知が来ません。

3.設定ーその他の設定

1)表示の設定 (表示オプション)

フィルタした通知の表示オプション

 サイレントモード中に、通知を受け取った瞬間(*1)や受け取っていること知る方法(*2)についての「する」か「しない」かの設定ができます。

表示オプション無効(×)の場合
画面がOFFのとき画面をOFFのままにする着信音は鳴りませんが、画面がオンになります。*1
通知で画面をONにしない通知音は鳴りませんが、通知があったとき画面がオンになります。*1
画面がONのときアプリアイコンの通知ドットを表示しない通知ドットが表示されます。*2
ステータスバーアイコンを表示しないステータスバーに通知アイコンが表示されます。*2
画面にポップアップ通知を表示しない通知音は鳴りませんが、バナー表示されます。*1
プルダウンシェードに通知を表示しない通知シェードが表示されます。*2

その他の表示オプション

項目内容
グレースケース有効にすると、画面をモノクロにします。
画面を暗くしたままにする有効にすると、AODを無効にします。
壁紙を暗くする有効にすると、壁紙の明るさを調整します。
ダークモードを有効にする有効にすると、ダークモードになります。

2)クイック設定の持続時間

 クイック設定パネルの「サイレントモード」タイルをタップして、「サイレントモード」を有効(ON)にしたときに、無効(OFF)にするまでの条件を設定できます。

裏ワザ

 「サイレントモード」を解除すれば、通知シェードからその間の通知を確認できますが、適用中でも受信した通知を見ることはできます。
 【設定】のウィジェットで「通知ログ」を選択してホーム画面上に追加して、そのアイコンをタップします。

こちらを参照してください

4.手動で「サイレントモード」を有効にする方法

 今現在「サイレントモード」中かどうかは、ステータスバーのアイコンで確認できます。

 手動で「サイレントモード」にする方法は、2つあります。

1)クイック設定パネルの「モード」アイコンをタップ

 クイック設定パネルを開いて、「モード」アイコンをタップします。

 【サイレントモード】設定画面の「クイック設定の持続時間」で「毎回確認」を選択していると、タップしたときに、OFFまでの条件を設定してからONにできます。※3.2)参照

2)「サイレントモード」の設定画面から

 【サイレントモード】設定画面の「今すぐONにする」または「OFFにする」をタップします。

5.自動で「サイレントモード」する方法(1)

 1.で紹介した「サイレントモード」の設定画面には、自動でサイレントモードを有効にする機能である「スケジュール」の項目が存在していません。

 ではどうすれば、「サイレントモード」を自動で有効にできるのか、それには、あらたにスケジュール用の「サイレントモード」を作成する必要があります。
 「モード」の設定画面の一番下に「+独自のモードを作成する」をタップして、あらたなスケジュール用の「サイレントモード」を作成して、「+スケジュールの設定」を行います。

1)曜日と時刻

 【曜日と時刻】>「自動的にONにするタイミング」から「曜日」「開始時刻」「終了時刻」を設定します。

「終了時間よりアラームを優先」とは、有効にしておくと、アラームが鳴ったらサイレントモードが終了します。

2)カレンダーの予定

 【カレンダーの予定】>「自動的にONにするタイミング」から、「ONにするカレンダー」「招待の返信ステータス」を選択します。

※「ONにするカレンダー」は、サイレントモード専用のカレンダーを作成することをお薦めします。

※「招待の返信ステータス」で、「参加/未定/未返信」を選択すると、すべての予定が対象となります。

6.自動で「サイレントモード」する方法(2)

 自動で、「サイレントモード」を有効にする方法は、上記以外にもうひとつ存在しています。

 あまり知られていないと思いますが、特定の場所(職場、劇場等)に居る場合に、端末を自動で「サイレントモード」にすることができます。

・【設定】 > 【システム】 > 【ルール】をタップして、【ルール】の設定画面にします。
・「位置情報へのアクセスを常に許可」を有効にして
・「+ルールを追加」をタップします。

・Wi-Fiネットワークあるいは場所を設定して
・「サイレントモードをONにする」をチェックして、「追加」をタップします。

参考:「マナーモード」と「サイレントモード」の違い

 いわゆる「マナーモード」と「サイレントモード」は、その名前から「音」に関連のある機能であることは推察できます。

 完全なる「マナーモード」は、通知を受け取った瞬間をユーザーに教える「音」と「振動」を完全にシャットアウトする機能です。

 一方、「サイレントモード」は、通知は受け取っているが、それをユーザーに伝えない機能です。よって、ユーザーが割り込みを許可した通知(着信)を除いて「音」や「振動」は鳴りません。

 完全なる「マナーモード」と「サイレントモード」を併用した場合、割り込みを許可した通知(着信)を受け取ったとき、「音」や「振動」が鳴らないことに留意してください。

当記事はここまです。完読ありがとうございます。以降、関連記事一覧等になります。

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