「プライベートスペース」機能は、【Android 15】の新機能の目玉のひとつになるでしょう。
・他人に見られたくない秘密のアプリを「プライベートスペース」にインストールできます。
・「プライベートスペース」にロックを掛けて、ほかの人がアプリを開けないようにできます。
・「プライベートスペース」の存在を隠すことができます。
・メインとは、別のGoogleアカウントで運用できます。
目次
1.プライベートスペースを設定する
では、プライベートスペースを設定してみます。
1)プライベートスペースを作成する
【設定】⇒【セキュリティとプライバシー】⇒【プライベートスペース】⇒(本人確認)⇒「設定」をタップすると、「プライベートスペース」が作成されます。
仕組みと注意事項
2)プライベートスペースのGoogleアカウントを作成する
【設定】をタップ後、プライベートスペースで使用する「Googleアカウント」を作成して、Googleサービスに同意します。※パスワード入力後に、2段階認証プロセスを求められます。
※Googleアカウントは、メインスペースと同じアカウントでもOKです。
3)ロック解除の方法を設定する
次に、【プライベートスペース】にアクセスする場合のロック解除の方法を設定します。
・「画面ロックを使用」:デバイスをロック解除するパスワード、PIN、生体認証等をそのまま利用できます。
・「新しいロックを設定」:【プライベートスペース】用のロック解除方法を新たに設定します。
これで、「プライベートスペース」の設定は完了になります。
2.プライベートスペースにアクセスする方法
上記の手続きが完了すると、ドロワー画面の一番下に「プライベート」と表示されるので、鍵マークをタップして、ロック解除すると【プライベートスペース】が表示されます。
※「カメラ」「フォト」「連絡帳」「Chrome」「Files」「Pixel Buds」「Play ストア」は、削除できません。
3.プライベートスペースの設定(画面)
プライベートスペースの歯車アイコンをタップすると、プライベートスペースの設定画面が開きます。
1)プライベートスペースのロック
ロック解除の方法を変更できます。
「デバイスの画面ロックを使用」を無効にすると、新しいロックの解除方法を設定できます。
2)プライベートスペースを自動的にロックする
【プライベートスペース】の右上端にある「鍵マーク」をタップすると、手動でロックを掛けることができますが、自動でロックを掛けるタイミングを次から設定できます。
・デバイスのロック時に毎回
・画面が自動消灯してから 5 分後
・デバイスの再起動後のみ
3)ロックされているプライベートスペースを非表示にする
有効にしていると、【プライベートスペース】をロックしたときに、ドロワー画面から【プライベートスペース】を非表示にできます。
非表示した「プライベートスペース」にアクセスする方法
・ドロワー画面の検索バーに「プライベートスペース」と入力します。
・表示される「プライベートスペース」をタップします。
・本人確認します。
4)プライベートスペースの削除
【プライベートスペース】を削除できます。
4.プライベートスペースに関する設定項目
【プライベートスペース】を作成することによって、「プライベート」というプロファイルが作成されます。
【設定】画面は、プライベートスペース専用のものはありませんが、設定項目が「個人用」と「プライベート」に分かれているものがあります。
ここから、プライベートスペースに関する設定ができます。(一覧がないので、全貌を知るには、すべての項目をタップしてみる必要があります。)
ほかにも、独立したプライベートスペースに関する設定項目が追加されています。
5.プライベートスペースの使い方
では、実際にプライベートスペースを使ってみたいと思います。
1)アプリのインストールとアンインストール
インストール
「プライベートスペース」で、「+」をタップすると、「Google Play」が開くので、アプリを検索してインストールします。
あるいは、
既にメインにインストールしてあるアプリを「プライベートスペース」にインストールしたい場合は、ドロワー画面で、そのアプリアイコンを長押しして、「非公開インストール」をタップします。
アンインストール
アプリをアンインストールする場合は、そのアプリアイコンを長押しして、「アプリのアンインストール」をタップします。
2)アプリの切り替え
「プライベートスペース」のアプリを開いていると、ステータスバーに「鍵」アイコンが表示されます。
また、「プライベートスペース」をロックしない限り、【最近使ったアプリ】画面にもプレビューが表示されて、サムネイルアイコンの右下に「鍵」マークがあるので、簡単にそのアプリを切り替えることができます。
3)プライベートスペースにファイルを転送する
「写真」等を「プライベートスペース」で管理したい場合は、「共有」で「プライベート」を選択して、「Files by Google ダウンロード」をタップすると、「プライベートスペース」の「Files by Google」アプリの「ダウンロード」フォルダに転送されます。
4)通知について
注意事項にもありますが、「プライベートスペース」がロックされているときは、「プライベートスペース」にあるアプリからの通知が届かなくなります。
これをできるだけ回避したい場合は、「プライベートスペースを自動的にロックする」の設定を「デバイスの再起動後のみ」にしておきましょう。
通知ドットも表示できるし、「プライベートスペース」のアプリからの通知であることもわかります。
5)プライベートスペースのバックアップ
【設定】⇒【スステム】⇒【バックアップ】に「プライベート」の項目はありますか、いまのところ利用できないようです。将来に期待!
6.プライベートスペースの活用例
他ブランドでは、この「プライベートスペース」に類似の機能が、既に実装されているところがあります。
・Samsungの「セキュリティフォルダ」
・OPPOの「プライベートフォルダ」「アプリロック」「アプリの非表示化」
・Xiaomiの「セカンド・スペース」「アプリロック」
活用例1
他人には見られたくないアプリをインストールします。
この場合、「ロックされているプライベートスペースを非表示にする」を有効にします。
活用例2
他人に見られたくないファイルは、「Files by google」アプリで管理できます。
この場合、複数ユーザーと何が違うのかというと、同じGoogleアカウントでも、別々の管理になります。
活用例3
同じデバイスの中で、ひとつのサービス(アプリ)をデュアル(複数)アカウントで運用できます。(切り替えが楽です。)
例えば、ゲームやSNS
※複数ユーザー機能やクローンアプリ機能が実装されていないブランド(デバイス)で役に立つでしょう。